第25回FPトークライブは「空き家をロケ地に活用!」

文:福井のFP 小林恵

東京・吉祥寺の「ほそい住宅FP」が解説!

今月のFPトークライブセッションのテーマは「空き家の実家を映画やロケ地にしませんか?」、空き家問題に特化して取り組んでいる東京・吉祥寺のほそい住宅FPが解説しました!

2023年8月17日に実施!

YouTube「FP公開相談/トークライブセッション」でご覧いただけます!

ここでは、当日の内容を簡単に要約してご説明します。

簡単に買い手・借り手がつかない「空き家」

最近語られることの多い空き家問題ですが・・・中々買い手・借り手がつかないという問題があります。

自治体が運営する「空き家バンク」に登録すれば、空き家に興味のある人の目に触れることになり、解決に向けて前進するのですが、家財道具を処分するなどそれなりに手間がかかったりするなど、空き家の数の割にはそれほど多く登録されていないのが現状です。

(参考)福井県大野市の「空き家バンク」

空き家を、映画や動画の「ロケ地」として貸し出すという選択肢

そこで、ほそい住宅FPが取り組んでいるのが「空き家をロケ地として貸し出す」という方法です。売ったり貸したりするためには家財道具を処分してまっさらな状態にしないといけませんが、ロケ地として利用する=人が暮らしている状態なので、家具はそのままにしておいていいのです。

また、思い出の詰まった家を他人に売ったり貸したりするのは抵抗がある、自分が好きな時に出入りできるようにしたいという人もおられると思いますが、ロケ地として使用している時以外はいつでも家の中に入れます。

空き家にしておくと家の中の空気が澱み、庭が雑草で荒れてくるものですが、ロケ地として定期的に使えば住んでいた時に近い手入れがされます。

そして、空き家をロケ地にした映画や動画を見た人がその物件に興味を持てば、売ったり貸したりする話も出てくるのではないかと思います。「空き家」よりも良い条件で取引ができるかもしれません。

興味がありましたら、ロケ地として活用している空き家をまとめたサイト「実家ロケ」を見てみてください。「こんな素敵な家が空き家?」と驚くような物件もあります。

空き家問題の解決には多様性が必要

私(小林@福井)も空き家問題に携わっていますが、ひと口に空き家といってもいろいろあります。ロケーション(街中・過疎地)、間取り、築年数/構造など一つとして同じものは無いと思います。

私は福井県の大野市で「空き家を活用した大野の民泊宿 ねこばやし」を運営していますが、「実家ロケ」同様家の中のものはそのまま使用しています。また、仏壇などもそのままにしていますので、家主さんが時々お越しになられます。

経済原理も大事ですが、「気持ち」の問題も大事だと思うのです。「相談者の夢の実現のお手伝い」を考えるファイナンシャル・プランナーという存在は、空き家問題のお手伝いにお役に立てると思うのです。

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