東京・吉祥寺で「実家の空き家対策.com」を運営する、細井FP
今回のテーマは「実家の空き家問題を解決する」、東京・吉祥寺の細井FPが話します!
細井FPは東京・吉祥寺で「株式会社ほそい住宅FP」を営んでおり、特に実家の空き家問題の解決に特化した活動を行っています。
「実家の空き家対策.com」https://hosoifp.net/
「空き家」になっている実家をどうするか?
細井@吉祥寺:本日の「空き家」というテーマですが、特に「実家の売却に困ったら」というテーマでお話しさせていただきます。
対象としては・・・失礼を承知でお話ししますと、「なかなか売れないんじゃないか?」と思われるような場所にあるご実家でしかも古くて築40年以上、
もっと具体的に言いますと、私は今52歳なんですけれども、私くらいの世代が小学校ぐらいだったときに、親が子供のために、将来を思って建てた家が今、古くなってしまってどうしたらいい?という問題にフォーカスしたテーマです。
そもそも私が「空き家対策」を始めたきっかけなのですが、私の身内が千葉県館山市に空き家を持っていて、これを売ろうという話が出たんですよ。房総半島の先端の町です。
まあ、和室の多い昔ながらの家ですよね。館山の中心部からはそんなに遠くないんですけど、何ぶん東京在住の所有者の方がそこまで行くのは億劫だということで、売却の話が出たんです。
そこで私が査定したんですけど・・金額が安すぎて断念したんですよね。
「空き家」を無理に売却することはない
じゃあ、貸してはどうだろうかという話になったのですが、それなりにリフォーム箇所が多いんですよね。お金がかかりすぎるということで、所有者の方と悩んだわけなんですけど、
借りる人の好きなようにしてもらってはどうか、ということで、DIY(Do It Yourself)ができるということをセールスポイントとして、賃貸物件として募集したところ、希望通りの人に入居してもらうことが出来たんですよね。もう7年目くらいになります。
そんな訳で、「実家が売れないんだったら無理に売らなくてもいいんじゃないか」という考えに辿り着いたわけです。
そのうちに、住んでいる人が買い取りたいということになればその時点で売ればいいわけです。すぐに売ろうとすれば安い値段での売却になってしまいますが、しばらく貸してから売却ということになると、それまでの賃貸収入も得られますし。
そうやって「空き家」を活用することで、持ち主さんのキャッシュフローの改善にも寄与すると思うんですよね。
「空き家対策」って言うと、相続してから3年以内に売らないと税金高くなりますよとか、早く売らないと家が傷んでしまいますよとか、隣近所に迷惑かかりますよとか、暗い話が非常に多いのですが、活用の仕方次第では我々の生活を豊かにできるのではないかと思うのです。
「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例」
相続または遺贈により取得した被相続人居住用家屋または被相続人居住用家屋の敷地等を、平成28年4月1日から令和5年12月31日までの間に売って、一定の要件に当てはまるときは、譲渡所得の金額から最高3,000万円まで控除することができます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3306.htm
「空き家」の活用事例
伯耆原@群馬:「空き家」を何とかしなければいけないという問題がある一方で、売却だと手放してしまうということで、持ち主さんにとっては寂しい思いがあると思うのですが、「貸す」という形ならまだ自分のものなので完全には離れていないというのは素晴らしいなと思いますね。
あと「貸し方」にもいろいろあると思うのですが、具体的にはどんな形態があると思うのでしょうか?
細井@吉祥寺:まず普通の賃貸住宅ですよね。その延長線上で「民泊」、宿泊者用施設にするようなケースもあります。あと、障害者や高齢者の方向けのグループホームという用途もあります。あと「古民家カフェ」とか。コミュニティスペースとか、「地域創生」の拠点のような使い方もあります。
中には、長期間貸すということに抵抗を示される方もいらっしゃいます。
そういう方には、最近「ロケ地」としての使い方を提案する場合もあります。
(つづく)
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