第17回トークライブセッション「副業のライフプラン」(後編)

(前編はこちら)https://fptalksession.com/17th_talklive_1/

「副業」をすることの意義

山形@豊島:「時間の切り売りをするような副業はやめたほうがいい」という話しが出ましたが、長い目で人生を見た時には「仕組みづくりでお金を得る方法」を考えたほうがいいと思います。

細井@東村山:副業、というか、多くの収入減を持つのは大賛成です。終身雇用が無くなりつつ
ある時代ですし。

多くの人にとっては、どうやって副業を始めるのかが課題だと思うのですが、例えば、メルカリで自宅にあるいらないものを売るところから始めてみて、副業の感覚を掴むところからでもいいと思うんです。

伯耆原@群馬:副業を考えることの軸としては、「本業以外のところで、時間とお金をどう使うか」ということを考える必要があると思います。

そういう意味で言うと、ファイナンシャル・プランナーとして活動するというのは、本業以外のところで活動するわけですし、お金の知識、例えば投資というようなことについても色々知ることが出来ると思います。
今は変化の激しい時代ですが、私も今までFPとして活動してきて、自分の人生について色々気づきがあったと思います。

佐藤@練馬:資産投資の世界では「分散投資」の考え方が大事なのですが、仕事についても
キャリアプランを一つに絞るのではなく、色々考えることでリスク分散をするというのが大事
だと思います。

小林@福井:そもそも20歳そこそこで入った会社に、30年40年いるというのはあまりよろしくないと思いますね。一つの会社のカルチャーにどっぷり首を浸かってしまうと、気がついたら浮世離れしちゃうんじゃないかと思うんですよ。そういう人をたくさん見てきました。
一つの会社にずっと勤めるにしても、他のことをやってお金を稼ぐ体験というのは大事だと思います。
また、60歳になると大体の会社は延長再雇用で、同じ仕事をしても給与は減ってしまう場合が
多いわけですが、そうなる前に会社以外でのお金の稼ぎ方を知っておくというのは大事ですね。
60になってから準備しても遅いですよ。

佐藤@練馬:お金の面以外でも、人生の幅を広めるという意味でも、副業というのは意義がありますね。

副業の相談相手

鳥谷@福岡:私もいろいろ相談をさせていただいているわけですが、これから不透明な時代に入っていく中で、副業に対する意識の高まりを感じています。その中で、ファイナンシャル・プランナーというのは相談者と一緒にライフプランを考えるわけですが、相談者の方の人生に対する考え方を聞いていく中で、こういう副業はどう?とアドバイスしやすい立場にあると思います。

小林@福井:ホント、副業を始めるときに相談する相手っていないですよね。副業のサイトはあっても、こんな副業がありますよってのを並べてるだけですし。

佐藤@練馬:キャリアコンサルだと、転職の相談という感じですよね。

山形@豊島:副業を通じてじっくり将来を考えたいという人もいれば、手っ取り早くお金を稼ぎたいという人もいるわけですから、なかなか難しいですね。

細井@東村山:副業を選ぶ、というよりは自分で収入源を作る時代じゃないでしょうか。自分の特技をYouTubeにアップしてお客様を掴むとか。

「副業」は、自分でビジネスを始めることのきっかけになる

佐藤@練馬:さて、こんな副業やってるよというような具体的な事例があると聞いている人も
イメージしやすいと思うのですが、みなさんどうでしょうか?

細井:家の片づけとか、草刈りとか、家事の延長線上なものを切り出すようなものもありますね。

佐藤@練馬:私マンション住まいですが、何でも屋のチラシってよく入ってますね。業務内容としては結婚式の代行出席とか、いろいろあるみたいですね。

細井@東村山:今いろいろな「交流会」がありますが、2000円とか3000円とか会費取って、
参加者同士で雑談したりとかノウハウを教え合ったとか、そういうのを開催するのも副業に近いものがありますよね。お金が入るだけでなく、色んな人と知り合えますし。

鳥谷@福岡:自分が当たり前だと思っているようなことでも、意外と他の人から見たら
重要なノウハウが詰まってたりするもんなんですよね。

佐藤@練馬:私は証券業界出身なんですが、ゴルフやる人が多いんですが、上手な人はゴルフの指導してもいいんじゃないかと思いますね。

山形@練馬:何か与えられる仕事で副業を、っていう人もいますが、自分で何か作る出すという視点で副業を考えれば、自分がそのビジネスオーナーになるんだという思考になるわけですから、トレーニングという意味でもすごく有効だと思います。
そうなってくると、どっちが副業でどっちが本業なのかわからなくなってくるところも楽しいなと思いますね。

伯耆原@群馬:私は動画作っているんですが、動画編集とか、パネルの作り方とか、SNSでの集客とかやるんですが、20代30代の人に色々教えてもらってますね。若い人のほうが飲み込みも早いですね。
そういうITを使った仕事というのは場所を問わなくてどこかに行って働くというプロセスというか時間が省略できるわけで、副業をしてそういうことを経験するというのは、時間を大切しながら働くことのきっかけ作りになると思いますね。

佐藤@練馬:FPというのはお金という有限なものをどう配分するかをアドバイスする仕事なわけですが、有限という意味では時間というのも本質的には同じだと思いますし、副業のアドバイスを通じて時間使い方の相談ができるのではないかと思います。

(完)

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