【要約】第8回トークライブセッション・複数のライフイベントがたて続けに起こる話(前編)

今回相談を受けたのは、東京・練馬の佐藤彰FP

今回相談を受けたのは、金融機関に10年以上勤務経験があり、米国のコーチ資格を保有・国際レベルで対話や傾聴のトレーニングを受けた佐藤彰FPです!

進行役は、福岡の鳥谷FP

進行役は福岡の鳥谷威FPです!

「FPトークライブセッション」メンバーの中ではいちばん若手です。20代・30代の若い世代が早くから人生設計に向き合ってほしいという思いでFPを志しています。

https://financialplanertk2021.com/profile/

住宅取得もお子さんも保険加入もこれから

佐藤@練馬:相談者の方は33歳の会社員の方で、新婚さんです。

お子さんはまだですが、これから作って、奥さんと3人暮らしをしようと考えておられます。

今は賃貸物件にお住まいですが、これから家を建てようと考えておられまして、今東京近郊で土地を探しているところです。

ただ、保険は一切入っておられないとのことです。ご主人様の考え方として「保険は悪だ!」というのがあったみたいで・・・

しかし、結婚したら事情が変わってきますので・・

あと、家を買うと大きなお金が動くということで、そこをどうやって考えていくかですね。

独身時代からかなり熱心に資産運用を研究しておられて、積極的に投資をされている方です。

複数のライフイベントをどのように考えるのか

【ライフイベントとは】

「マイホームを建てたい」、「子どもに大学までいってほしい」、「今から一生懸命経験を積んで独立開業したい」、「リタイア後はのんびり海外に住みたい」など、人にはそれぞれ人生でかなえたい夢や目標があります。
このような、将来の「ライフイベント」の計画を「ライフプラン」といいます。
ライフプランは、人生の夢をかなえるための設計図といえるものです。(日本FP協会のホームページより)

https://www.jafp.or.jp/know/

佐藤@練馬:相談者が気にされておられるのはこのような点です。

因みにですが・・・仮に住宅を買わずにこのまま賃貸住まいで今の生活を続けますと、お子さんがいなかったとしても早い時期に現金が尽きてしまいます。。

資産運用をされているので、それを将来現金に変えれば老後生活は問題ないのですが。

「Financial Teacher System 8 」で作成

30代40代というのは、出産とか家の購入がたて続けにあるというのはよくあることだと思いますし、最近だと転職される方も多いと思うんですね。

このようなライフイベントがたて続けに起こる中で、どのようにライフプランを考えていくということは非常に関心が高いことだと思いますし、FPの腕の見せ所だと思います

出典URL: https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html 

資産運用に関して言えば、30代40代の方を見ていますと、全く投資に関心の無い人と、がんがん投資する人の2パターンに分かれているという印象があります。今回の相談者さんは後者・・しっかり勉強して積極的に運用していく人だと感じました。余っているお金があればどんどん投資に回していこうと。

ただ、お金って全部投資に回していけばいいかというとそうではなくて・・これはFP協会の資料なんですけど、お金はその目的によって貯め方を分けるというのが、資産運用の大前提になります。 相談時にもそのような話はさせていただきました。将来のために投資することも大事ですけど、日々の生活のために現金を持っておくことも大切です。

出典URL: https://www.jafp.or.jp/personal_finance/fresh/workbook/files/wb_part6.pdf

あと、資産運用に積極的な方々を見ていて思うのは、今はインターネットで情報を発信する人たちが非常に増えていて、若い方たちはそういうところで情報を得ているという実感があります。

私も色々見ているのですが、YouTubeとかTwitterとかSNSを見ていると、余っているお金があったらどんどん投資して、FIREを実現して利息収入で暮らしていこうという考え方が広まっているように思います。この相談者さんも、そういった情報に引っ張られているんではないかということも感じました。

※FIREについては、以前のトークライブセッションで取り上げています。

出典URL: https://www.jsda.or.jp/about/houdou/2021/20211215_zenkokucyousa.pdf

鳥谷@福岡:ありがとうございます。

何を軸にライフプランを考えるのか

上山@宮崎:投資にかなり積極的な方のようですが・・・何のために、いつまでにいくら貯めるという目標のようなものはあるのでしょうか?

佐藤@東京・練馬:老後のためにとりあえず資産運用されているということで・・・以前にもこのトークセッションでもあった事例なのですが、「とりあえず老後のために資産を形成しておこう」という感じでした。

山形@東京・豊島:65歳で資産を取り崩すという設定ですので、先程のキャッシュフロー表では65歳のときに現預金が一気に増えるという形になりますね。

(キャッシュフロー表再掲)

山形@東京・豊島: 資産運用しているものは、現預金に取り崩したくないというご希望がおありなんですよね?このグラフをご覧になられてもそのお考えは変わらなかったのでしょうか?

佐藤@東京・練馬: 絶対に取り崩したくない、という訳ではないのでしょうが・・・投資のことを勉強してきて、「積み立ててきたものを取り崩すのは悪だ」という考え方があるようで、減らすのは嫌なようです。

小林@福井: お子さんの教育プランを拝見しますと、小中高と公立の学校のようですが、教育についてはどうお考えなのでしょうか。

佐藤@東京・練馬: まだご夫婦でそこまで先のことは話し合われていないようですね。お子さんを作るお考えはあるのですが。

山形@東京・豊島: 住宅に関してはどの程度まで検討が進んでるのでしょうか。

佐藤@東京・練馬: もうある程度土地と工務店については目星をつけておられるようです。住宅ローンをこれから組むことになるわけですが、頭金をどれくらいに設定するのかなどについては、これから相談したいとのことでした。

伯耆原@群馬: 投資について非常に積極的な方のようですが、これから家を建てて、子育てをされるということになると、現金が必要になってくると思うのですが、その点についてはどうお考えなのでしょうか。

佐藤@東京・練馬: 今のところ、いちばん大きくお金が動くのが家なので、まずは家を建てて、それを軸に現金とか保険について考えていこうというスタンスのようですし、それに沿った提案をさせていただこうと思います。保険についても、独身のときと違って扶養家族がいるということで、保険の必要性についてご説明し、ご納得いただいています。

今回、家は注文住宅ということで、土地買う時にお金を借りて、家を建てて住宅ローンを組む・・・という、ちょっと特殊なパターンでして、そういった部分をどうケアするのかというところも悩みどころでした。

(続く)

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