【要約】第13回FPトークライブセッション「アラフォー新婚カップルの1年後はどうなった?」(中編):資産運用について

iDeCoとつみたてNISA、どう活用すべきか

佐藤@練馬:それではですね、今回相談者の方から具体的にここを聞きたいというですねリクエストを頂いていますので皆さんで検討していきたいと思います。

まず資産運用ですね。今回のキャッシュフロー表を拝見しましたところ、老後資金ってもう十分にも担保されてるなと思います。

むしろ気になったのは0歳の手前であの現預金がマイナスになってる時期があるのですが、これはお子さんがお生まれになった場合の大学の進学費用ということでしょうか?

伯耆原@群馬:そうですね。あと、車の購入のタイミングがずれたのも要因です。これはタイミングをずらせばどうにでもなると相談者様も考えておられます。

佐藤@練馬:資産運用を考える手順なんですけど、一番大事なのは手段ではなく目的でして、何を目的にするかで手段も変わってきます。
老後のための資金なのか、お子さんの教育のための資金なのか、いつまでにいくら必要なのか、をはっきりさせる必要があると思います。
ただ今回お話を伺ういますと、まだお子さんが生まれるか生まれないかでライフプランも変わってくると思いますし、先ずは仮置きをしてみて始めるのがいいのではないかと思います。
そのために有用なのがiDeCoよりは積み立てNISAですね。つみたてNISAは20年間の非課税期間があるんですけど、この範囲内でご自身の好きなときにやめられますし、
運用を始めてからもフレキシブルに運用プランを変更することができます。

【iDeCoとつみたてNISAの違い】

金融庁のホームぺージより:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/attention/01/01_07.html

【つみたてNISAについて】金融庁のホームぺージよりhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html

伯耆原@群馬:投資活動を少しずつ始めながらい、金融商品にはどんなリスクがあって、どんなリターンを得られるのかということを、一つひとつ知っていくということですね。

佐藤@練馬:そうですね。 他に資産運用について何かございますでしょうか。

住宅ローンの繰り上げ返済も有効な手段

細井@吉祥寺:今回家を買って、住宅ローンを組まれたということですが、これは35年ローンをそのままずっと払っていくという前提ですよね。
どこかのタイミングで「繰り上げ返済」っていうのも考えてもいいのかな、と思います。
よく言われることですけど、高校大学とお子さんにお金がかかる時期ですよね。そこまではずっと予定通り払い続けて教育費がかからなくなった時に「繰り上げ返済」で一気に返す・・・よくそんな選択をされる方はいます。
ただ、まだお子さんが小さいお金がそんなにかからない時期に返済を始めたほうが、利息軽減効果は高いです。

【住宅ローンの繰り上げ返済(期間短縮型)の効果】

全国銀行協会のホームぺージより:https://www.zenginkyo.or.jp/article/tag-d/5218/


あと、最近太陽光発電の話が出るのですが、、、これは売電価格と設置費用の費用対効果を考えて決めるべきでしょうね。

伯耆原@群馬:今回の相談者さんは北関東在住で、日照時間が長いということもあってかなり太陽光発電が盛んな地域です。まあ、最終的には電気代の話とか、総合的に考えて判断されるべきだと思います。

資産運用、いつ始めるべきか?

鳥谷@福岡:資産運用について、いつ始めるべきかという話なのですが、僕はすぐに始められてもいいかなと思います。すぐ始めることによって、複利の力を使うことができますので。

あと、チャールズ・エリスさんの「敗者のゲーム」っていう本に書いてあったんですが、
アメリカのS&P500を例にとりますと、過去28年間ずっと毎年上がっているように見えるかもしれませんが、ものすごく相場が上がった日というのが何日かあって、それを逃すとリターン率がかなり下がるということです。

チャールズ・エリス:「敗者のゲーム」https://www.amazon.co.jp/%E6%95%97%E8%80%85%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%80%88%E5%8E%9F%E8%91%97%E7%AC%AC6%E7%89%88%E3%80%89-%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B9/dp/4532356288

ずっと積み立ての場合だったらそういったタイミングを逃すこともありませんし、早く始めればそれだけチャンスを掴む回数も増えるということになると思います。

伯耆原@群馬:今って結構インフレになってきてるじゃないですか。日本はまだまだ海外に比べればそれほどでもないのかもしれませんが、日本はずっとデフレで来ていたのに対して、今までと違うような経済環境になってくる可能性もありますよね。

インフレになれば、住宅ローンの金利だって変化するかもしれなませんし、資産を現金で持ってることで価値は実質目減りするわけですから、

そういう状況をちゃんと認識した上で投資とかに向き合っていくって大事なのではないかと思います。今回の相談者の方はアラフォーですけど、もっと早くからやっておけばよかったとおっしゃってます。

投資活動は世帯主だけがするもの?

山形@豊島:夫のみならず妻もつみたてNISAやるべきか否かというご質問があったと思うのですが・・・私は結論から言うと奥様もご自身の名義でやるべきだと思っています。

私も今50代半ばなんですけれども、周りの人達を見ていてもすごくその重要性を感じます。

世帯としてお金があるからそれでいいとかっていう話だけではなくて、やはり女性が自分の名義のお金を持つということはすごく大切だと思います。
奥様も共働きということですが、もしこの先専業主婦になられることがあったとしてもつみたてNISAは続けられます。その時は金額を落とすことも出来ます。今アラフォーということですが、少額からでもいいので始められることをお勧めしたいなと思います

伯耆原@群馬:投資というのは身銭切らないと身に付かない部分ってあると思います。そうでないと他人事になっちゃいますので。
このご夫婦の場合、ご主人のほうが先に始めてますので、2人で色んなことを小さくてもいいから始めてみると、これが結局、家計の中の底力っていうか力になっていって将来に繋がっていくのではないかと思います。

(つづく)

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